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クラウドファンディング、目標達成し無事に終わりました!

波奈之丸天井画復元プロジェクトreadyfor

10月15日よりスタートしましたクラウドファンディング『今こそ、天井画の完全復元に挑む・熊本城復興に添える花』は

お陰さまで目標金額の150パーセントを達成し、無事に終えることが出来ました!

応援して頂きました皆様、本当にありがとうございました! 

これで天井画復元のための準備を整え、順調にスタートすることができます!

ここに集まった価値ある大切なお金を、意味ある形に変えて社会に還元していきたいと思います。

2021年春、熊本城天守閣の復旧に合わせて開催する展覧会『熊本城復興に添える花』を楽しみにお待ちください。

今後とも『NPOくまもと文化財プロジェクト』の応援を、どうぞよろしくお願い致します!

NPO法人くまもと文化財プロジェクト
代表 大塚浩平

復元用天井板136枚分、美しい肌に仕上がってきました!

佐藤さんから提供して頂いた小国杉に、今度は仕上げの鉋を掛けるために、いつも絵馬の額でお世話になっている御船にある川端木工所さんに依頼しました!

実は、川端木工所さん、50年以上前に私の古い実家の建具を新調した際、美しいダイヤガラスの建具を作ってくれていて、昔も今も変わらず 腕の評判のいい建具屋さんです!

川端さんは、熊本地震で大きな被害を受けられ、その後、仕事柄、建具の制作などのお仕事が、ずっと忙しい状態が続いています。その中、鉋掛けを一昼夜朝でやってくれ、描くばかりの天井板136枚分、美肌に仕上がってきました!

「川端さん、お世話になりました!」

完成した板をアトリエに運び入れると、杉板の何とも言えない香りに部屋が満たされ、とても幸せな気分になりました。次の日、アトリエにやって来たメンバー達も、玄関に入った瞬間、いい香りがする!と笑顔でした。

天井板は、ほぼ正方形。板の収縮も考慮し、幅277ミリ×高275ミリ。厚みは11ミリとしました!

 

 

阿蘇の小国杉の柾目板を 提供して頂きました!

佐藤林業様より天井画復元用の杉板を寄付して頂きました!当初予定していた吉野杉が、乾燥の段階で小さな割れが生じてきたため、倉庫で大切に保管されていた小国(おぐに)杉の柾目板を提供してくださいました!

 

 

この小国杉は、阿蘇外輪山の北側の裾野に広がる山から切り出されたもので、その山は小国町の北里家(地元では柳屋北里家という屋号)所有の山で、そこの200年生の杉を提供して頂きました。北里家といえば、令和への改元を機に刷新される紙幣の肖像・北里柴三郎氏の縁戚にあたります。

 

 

阿蘇の小国は、江戸時代にはすでに杉の産地であったことから、波奈之丸の天井板もそれに近い杉が使用されていた可能性も考えられます。今回の復元模写が小国杉で取り組めることになったのは、最も理想的な組み合わせだと感じます。

「佐藤さん、ありがとうございました!」

文化財を遺す、活かす、繋ぐ

こんにちは。くまもと文化財プロジェクト代表の大塚です。

今回、私たちが天井画復元を計画している「波奈之丸」は、細川家の歴代藩主が参勤交代の際に使用した御座船で、海御座船としては国内で唯一現存する舟屋形です。これまで熊本城天守閣に展示してありながら、内部天井にあるため近くで観ることが出来ず、熊本にとって大変貴重な重要文化財でありながら、煌びやかな天井画があることは、これまであまり語られてきませんでした。

波奈之丸天井画 剥落部分

私たち“くまもと文化財プロジェクト”では、文化財を《遺す》《活かす》《繋ぐ》を観点に活動をしています。今回の復元模写活動は、実物の剥落や退色した箇所を元の色形として再現し、甦った姿で今後の未来へと遺していきます。

そして、完成した復元作品は、実物に替わって公開展示に活かし、日本文化の素晴らしさを、より多くの方々に伝えます。また、ワークショップ“こども日本画研究室”などによって、日本の伝統的な美意識を子供たちに繋いでいきます。

IMG 9115s30

このような活動をひとつひとつ重ねていくことが、将来の熊本~日本を形づくるものと考えています。どうかこれからも応援よろしくお願い致します。 

くまもと文化財プロジェクト 大塚浩平

メッセージリレー#6 日本だってなんてすごい!

こみねゆらといいます。絵本を描く仕事をしています。元々はルネサンス以前の西洋の美術が好きで、遠近法にとらわれない画面作りと、純粋で精緻な美しさに惹かれていました。

「もりのちいさなしたてやさん」より by komine yura

日本画に興味を持ったのは、外国で8年程暮らしたあとのことでした。若冲、等伯、浮世絵の様々な展覧会に出会い、その感性、技術の確かさに驚きました。日本にはこんなに美しいものを作る人たちがいた!いつもヨーロッパの美に圧倒されながら作品を作ってきたけれど、日本だってなんてすごい!と、うれしい驚きでした。

熊本に戻って、偶然大塚先生の教室に通うようになったのは、とてもうれしいことでした。憧れながらもなかなか手を出せなかった日本画を、実際に勉強し始めたからです。群青や緑青、胡粉、雲母などの天然顔料や銀泥、箔、和紙などの他、裏打ち手法など‥。少しずつ材料や考え方手順に親しみながら、私の描く絵本の絵も、変わってゆく気配を感じています。 

模写「寝覚物語絵巻」より by komine yura 

教室では一番日が浅く、日本画は勉強途中なので天井画制作の力強い助っ人とはなれないのですが、みなさんと一緒に、少しずつ新たに生まれてゆく171枚を、見届けられたらと思っています。今後とも私たちの活動へのご賛同とご支援、どうぞよろしくお願いいたします!

こちら→今こそ、天井画の完全復元に挑む  https://readyfor.jp/projects/kumamoto-cpp

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