近年、海外から多くの人達が日本に移り住むようになり、時代の流れとして国は多民族国家へと舵を切りました。そのような中にあって、今後日本の文化を守り、継承していく重要性は、これまでの比ではなくなって参りました。
日本文化を形づくる日本人の感性や心は、形を拠りどころとして後世に繋がっていきます。今に生きる私たちは、その繋がりを継承していくために、文化財を“物”としての保存のみに終わらせず、そこに内包されているメッセージを読み取り、その感性と技術の伝承や展示公開など、人と文化財の理想的な結びつきを創造し、より良きカタチとして遺していくべきものと考えています。
【大塚浩平プロフィール】
1960年熊本 御船町生まれ
愛知県立芸術大学大学院(日本画)修了。
1992年、日本画工房浮島館設立、熊本県内外の神社の大型絵馬、鏡板、天井画など文化財の修復・復元を数多く手掛ける。
隔年毎に個展、主宰する教室の作品展を開催。
NPO JCP 特定非営利活動法人 文化財保存支援機構 、及び 文化財保存修復学会 会員