文化財を遺す、活かす、繋ぐ

こんにちは。くまもと文化財プロジェクト代表の大塚です。

今回、私たちが天井画復元を計画している「波奈之丸」は、細川家の歴代藩主が参勤交代の際に使用した御座船で、海御座船としては国内で唯一現存する舟屋形です。これまで熊本城天守閣に展示してありながら、内部天井にあるため近くで観ることが出来ず、熊本にとって大変貴重な重要文化財でありながら、煌びやかな天井画があることは、これまであまり語られてきませんでした。

波奈之丸天井画 剥落部分

私たち“くまもと文化財プロジェクト”では、文化財を《遺す》《活かす》《繋ぐ》を観点に活動をしています。今回の復元模写活動は、実物の剥落や退色した箇所を元の色形として再現し、甦った姿で今後の未来へと遺していきます。

そして、完成した復元作品は、実物に替わって公開展示に活かし、日本文化の素晴らしさを、より多くの方々に伝えます。また、ワークショップ“こども日本画研究室”などによって、日本の伝統的な美意識を子供たちに繋いでいきます。

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このような活動をひとつひとつ重ねていくことが、将来の熊本~日本を形づくるものと考えています。どうかこれからも応援よろしくお願い致します。 

くまもと文化財プロジェクト 大塚浩平


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