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メッセージリレー#5 設立されて胸の躍る心地がしました!

Webデザイナーの濱恵美と申します。

今回ご縁を頂いて『細川藩御座船「波奈之丸(なみなしまる)」天井画復元』をメインプロジェクトとして掲げる、NPOくまもと文化財プロジェクトに参加させていただく事になりました。

日本画の、縁取る筆の細い線が、美しいな、と、いつも思います。日本画のことは何も判らないトーシローがおこがましいですが、生きている!と感じられる線を見つけるとゾクゾクします。(ほぼ自己流の基準ですが。)

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若冲《雪中雄鶏図》部分 模写 by mikaho tanaka

御朱印帳片手に神社仏閣を訪れる方も多いと思いますが、私も歴史を感じる古びた佇まいの神社が好きで、県下を三冊目が埋まるくらい廻りました。そして、判別できないほど朽ちかけている大絵馬や天井画も何度か目にした事があります。それらの文化財が、誰からも顧みられる事なく消滅して行っている現状を知り、悲しい気持ちになりました。

そんな中、文化財の保存修復と復元模写に取り組むべく、NPOくまもと文化財プロジェクトが設立された事を聞いて胸の躍る心地がしました。 

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《NPOくまもと文化財プロジェクトWebsite》 筆者制作 

日本文化を卑下し、西洋文化にひたすら憧れた時代はすでに過去となり、ホントに素晴らしい日本の文化の価値が再認識されつつある現代。しかし、うっかり気付かぬふりをしていると消えて行きかねないのも事実です。そんな大事なくまもとの文化財が、修復され、守られ、後世へと繋がっていくことを、切に願わずにはいられません。みなさんも是非、このプロジェクトへのご支援をお願いします‼︎                   《デザイン工房OfficeNeo 代表》

こちら→今こそ、天井画の完全復元に挑む ー熊本城復興に添える花》https://readyfor.jp/projects/kumamoto-cpp 

メッセージリレー#4 今までの経験を還元出来るよう頑張ります!

こんにちは。くまもと文化財プロジェクトに参加している藤本志織です。

私が日本画を習い始めたのは、小学校5年生の頃です。昔から絵を描くのが好きだったこともあり、近所に大塚先生の日本画教室があることを知った母が勧めてくれたことがきっかけでした。小学生から現在まで、気づけば20年以上経過しました。

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大学で国文学を専攻したこともあって、これまで源氏物語絵巻や十二類絵詞などの大和絵、酒井抱一など琳派の作品を中心に模写してきました。私が初めて描いた天井画は椿でした。胡粉を厚く塗ることで花に立体感を出したり、岩絵具を指で混ぜて色を作っていく過程は新鮮でした。模写した作品は、完成までに何度も観察するので、ふとした時に写真や映像などで見ると、自分の苦労した部分や細かいところが目に入り、作品に親しみを感じます。

この度クラウドファンディングという機会を得て、天井画の復元に挑戦することになりました。171枚という数は遠い道のように感じます。しかし、今までの経験を還元出来るように皆で力を合わせて確実に達成したいと思います。よろしくお願いいたします!

こちらもよろしくお願いします!→https://readyfor.jp/projects/kumamoto-cpp

復元プロジェクトに伊藤一善さんが参加!

IMG 2336波奈之丸(なみなしまる)天井画復元プロジェクトに、愛知県芸大の先輩・伊藤一善さんが参加してくれることになりました!伊藤さんは、院展に出品されている日本画家で、以前 名古屋城復元模写班の一員でもありました。現在 山都町で教職に携わり作品制作をされています。

171枚全ての天井画には、背景いっぱいに1~2ミリに切られた截金が施され、その復元作業が簡単ではないのです。金箔を細かく切る技術に加えて、その仕事量の膨大なのが気に掛かっていました。そこへ截金の技術を持った伊藤さんが訪ねて来られ「お手伝いしますよ!」と嬉しいお言葉を頂きました! 

今月中には、天井画用の杉板が乾燥が済み、アトリエに運ばれてくる予定です!

こちら→https://readyfor.jp/projects/kumamoto-cpp

よろしくお願いいたします!

メッセージリレー#2 今回のプロジェクトのQ&A

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こんにちは!NPOくまもと文化財プロジェクトに参加している大塚香織です。2014年、工房開設20周年を記念して小学生から80代のメンバー全員で、能の扇絵を古い画帳からそれぞれ選んで制作しました。能で使われる扇は、演目や役柄で数百種類の図柄があり、私は母が好きな野菊が描かれた鬘扇を選択。削用筆で描く極細の金泥の線に苦労しましたが、描き上がった作品には魂が込められたような達成感がありました。

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私は「こども日本画研究室」にて、年中さんから小学生を対象に本格的な日本画の材料を使わせて、子どもたちと一緒に遊びながら楽しく日本画を描いています。波奈之丸の天井画をお手本に、線描の練習や胡粉での盛上げ、金箔を竹刃で切っての截金など、遊びの要素も多い日本画のプロセスは子どもたちにとっても新鮮な時間になっているようです。

 

今回の波奈之丸・天井画の復元に関して、皆さんに支援のお願いをするに当たり、よくある質問の答えをまとめてみました!

Q.指定文化財の復元なのに国や県、市等の行政からの予算計上はないのですか?

A.今回のプロジェクトは、文化財そのものに手を入れる修復とは違って、新たに模写作品を制作する活動なので、行政による企画がなければ予算の見込みはありません。

Q.本物ではなく、模写の公開ってどのような意味があるのですか?

A. 公開の出来ない文化財に代わって展示公開の役割を果たすことができます。印刷物による複写と違い、実物と同じ素材、手法で描いていきますので、岩絵具の輝きや絵肌の柔らかな質感まで感じられる作品になります。模写はその描かれた当時の文化を伝えるべく役割を担った本物の分身、と考えるのが分かりやすいと思います。

《こども日本画研究室》大塚香織

今こそ、天井画の完全復元に挑む ー熊本城復興に添える花ー

↑こちらも宜しくお願いします!

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メッセージリレー#1 くまもと文化財プロジェクトに参加して

 くまもと文化財プロジェクトに参加している伊東浩一と申します。普段は大学の教員と絵描きをしています。その傍ら、5年前から大塚先生の教室に通い、模写の勉強をしています。完成した作品はまだ3枚ですが、私の制作の上で大変勉強になっています。

 高校の時から絵の勉強(いわゆる洋画)をしてきましたが、絵の勉強というとデッサンが中心で、つたないながらもガンガン描くことに励んできました。ところが、大塚先生は教室で、花を一つ描くにもその花の名前や時期、いわれ等、様々のことを教えてくれます。明治の文明開化で洋画が日本に入ってきたとき、技法や様式は伝わったけど、その背後にある文化までは伝わっていなかったことを、しみじみ感じます。たとえば、茶道でお点前がどんなに上手く出来ても、その背後にある文化の奥行きを、いかに自分のものにしているかが大切なように‥。

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《最近完成した伊勢物語色紙 俵屋宗達作》

 その大塚先生が中心になって、この度クラウドファウンディングに挑戦することになりました。天井画の171枚という数字に一同、身が引き締まる思いです。

 余談ですが5年前に私がどうしても平家納経の模写がしたくて美術館の学芸員と美術大学の日本画の先生に別々に相談したところ、二人とも「熊本では大塚先生しかいない」と言って紹介されました。そのように大塚先生は熊本城の杉戸絵をはじめとして熊本の文化財の復元修理に長年携わってきて、美術関係者からの信頼も厚い作家です。ぜひ私たちの活動にご援助いただきますようにおねがいします。 《熊本学園大学教授 国画会会員》

今こそ、天井画の完全復元に挑む ー熊本城復興に添える花ー今こそ、天井画の完全復元に挑む ー熊本城復興に添える花ー

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