「熊本の宝を未来へつなぐ 再現模写の世界」熊本巡回展 益城展が始まりました!
〇場所 犬飼記念美術館「こころと心のミュージアム」上益城郡益城町惣領1530
〇会期 7月20日(水)~8月4日(木)10:00~16:00(会期中無休)
「熊本の宝を未来へつなぐ 再現模写の世界」熊本巡回展 益城展が始まりました!
〇場所 犬飼記念美術館「こころと心のミュージアム」上益城郡益城町惣領1530
〇会期 7月20日(水)~8月4日(木)10:00~16:00(会期中無休)
昨年実施しましたクラウドファンディング(10月15日~11月29日)では、本当に多くの皆様からご支援を頂き、1年後には45枚を完成させる予定でスタートしましたが、コロナ禍による制作中断の影響のため、完成予定を12月末に延期いたします。完成した天井絵は、まずはHPにて公開していく予定です。
天井画の復元模写作業、今日は胡粉で盛上げした花弁への彩色作業をしました。
2019年秋のクラウドファンディングで 多くの方々からご支援を頂き、そのお陰でスタートすることが出来たこと、深く感謝しています。
あれから一年、まず45枚の完成を目指して制作してきました。まだ手直しが必要なところがありますが、ここにその45枚の天井画を公開させて頂きます。
大型台風が接近していますが、今回は九州にとっては最悪のコース。どうか大きな被害がありませんように・・。
先週の水曜と日曜日が、天井画制作の日でした。コロナ禍で一時中断し、制作状況は遅れ気味ではありますが、皆で手分けしながら少しずつ進めています。現在,、葉の緑青を塗り重ねています。そして、これから花や実の部分の下塗りをしていくところです。
天井画は、花や実の部分が胡粉と膠で厚く盛上げられ、よりリアリティを感じさせる工夫がなされています。 胡粉は牡蠣殻を風化させ細かく砕いて作られた顔料で、やや灰色がかった粗いものから 真白な微粒子のものまであり、ここでは粗い胡粉を膠(にかわ)で溶いて盛上げていきます。
胡粉を厚く盛り上げるとその分 剥落の恐れがあるため、胡粉や膠の種類をどれにするか、何度も実験を繰り返しました。膠は、不純物の多いものから少ないもの、粘着力の強いものから穏やかなもの、様々なものを比較し選別しました。結果、盛り上げの際は彩色の時とは膠の種類を変えるようにしました。胡粉に雲母を混ぜると形がまったりするので、盛上げの形によっては混ぜない方がいいように感じました。以前 本で読んだ「腐れ胡粉」による盛上げ法は、結果が普段の方法とあまり変わらなかったことと、臭くて描き心地が悪かったのでやめました。