2019年秋のクラウドファンディングで 多くの方々からご支援を頂き、そのお陰でスタートすることが出来たこと、深く感謝しています。
あれから一年、まず45枚の完成を目指して制作してきました。まだ手直しが必要なところがありますが、ここにその45枚の天井画を公開させて頂きます。
2019年秋のクラウドファンディングで 多くの方々からご支援を頂き、そのお陰でスタートすることが出来たこと、深く感謝しています。
あれから一年、まず45枚の完成を目指して制作してきました。まだ手直しが必要なところがありますが、ここにその45枚の天井画を公開させて頂きます。
昨年実施しましたクラウドファンディング(10月15日~11月29日)では、本当に多くの皆様からご支援を頂き、1年後には45枚を完成させる予定でスタートしましたが、コロナ禍による制作中断の影響のため、完成予定を12月末に延期いたします。完成した天井絵は、まずはHPにて公開していく予定です。
天井画の復元模写作業、今日は胡粉で盛上げした花弁への彩色作業をしました。
こんにちは。皆様、いかがお過ごしですか?新型コロナの影響で大変な思いでお暮しの方も多いかと思います。
3月より新型コロナ対策のため休止していたアトリエも5月末より再開し、波奈之丸天井画を描く作業も始めました!梅雨に入ったため胡粉による盛上げは出来ませんが、少しづつ進み始めます。今後共、応援どうぞよろしくお願い致します。
今後のコロナ禍の世界が、人類の新たな可能性を開いてくれることを願いつつ‥
NPOくまもと文化財プロジェクト 代表 大塚浩平
大型台風が接近していますが、今回は九州にとっては最悪のコース。どうか大きな被害がありませんように・・。先週の水曜と日曜日が、天井画制作の日でした。コロナ禍で一時中断し、制作状況は遅れ気味ではありますが、皆で手分けしながら少しずつ進めています。現在,、葉の緑青を塗り重ねています。そして、これから花や実の部分の下塗りをしていくところです。
天井画は、花や実の部分が胡粉と膠で厚く盛上げられ、よりリアリティを感じさせる工夫がなされています。 胡粉は牡蠣殻を風化させ細かく砕いて作られた顔料で、やや灰色がかった粗いものから 真白な微粒子のものまであり、ここでは粗い胡粉を膠(にかわ)で溶いて盛上げていきます。
胡粉を厚く盛り上げるとその分 剥落の恐れがあるため、胡粉や膠の種類をどれにするか、何度も実験を繰り返しました。膠は、不純物の多いものから少ないもの、粘着力の強いものから穏やかなもの、様々なものを比較し選別しました。結果、盛り上げの際は彩色の時とは膠の種類を変えるようにしました。胡粉に雲母を混ぜると形がまったりするので、盛上げの形によっては混ぜない方がいいように感じました。以前 本で読んだ「腐れ胡粉」による盛上げ法は、結果が普段の方法とあまり変わらなかったことと、臭くて描き心地が悪かったのでやめました。
波奈之丸天井画の模写は、現在50枚の線描を終え、皆で分担しながらの葉の下塗り作業の段階です。ただ先週は、新型コロナ対策のため 皆で集まっての制作を中断していたので、その間に少しでも進めようと、背景に截金を施し始めました。
截金は、金箔を竹刀で1ミリ程の大きさに切り、網の張られた竹筒に入れて蒔いていきます。金箔を細かく切るのは難しい作業ですが、名古屋城の障壁画復元模写に携わっている愛知県芸大の先輩や後輩からの助言で、何とか形になりました。
新型コロナの早期の終息を願いつつ、名古屋城と熊本城が将来 連携した動きが生まれていくといいな、と思いながらの作業です。